【イラン】ガソリン騒動について
皆様!
YUTAWORLDと申します!
貴重なお時間を割いて下さり有難う御座います!
1. はじめに
このブログは、皆さんが意外とよく知らないイラン・イスラム共和国という馴染みの無い国を体当たりでご紹介していくものです!
また、今まで60カ国ほど旅してきた旅好きですので、僭越ながら世界中の観光スポットや旅で役立ちそうなノウハウなどを写真や動画も駆使しながら紹介させて頂きたいと考えております!
更に、一応ビジネスマンではありますので、自己啓発含めた海外ビジネス奮闘記たるものも入れていこうと思っております!
2. 今回のテーマ「ガソリン値上げについて」
更新が遅くなりまして大変申し訳御座いません!
日本でのリハビリ生活が本格的に始まりバタバタしておりました
今後は週1で更新することを心掛けて参りますので
引き続き覗いて頂けましたら幸いです!
私事でありますが
自分が勤務する組織が来年早々に切り替わる事情もございまして(転職)
これを機に最近は「労働市場における自分」を見直している次第です
敵はAIなので人間らしい仕事だったりスキルを習得せねばならない時代と考えております
企業で例えますと
企業は戦略を立てる時に(自分はこれからどう働くべきか?)
先ず最初に世の中の動きが何かを外部環境分析する(今後の労働市場とは?)
その中でどういうモノ・サービスに需要があるのかを見出す(どんな人材が求められる?)
その需要と自社にどのようなギャップがあるのかを調べ(今の自分に足りないものは?)
そのギャップを埋めるのがいわゆる戦略(足りない能力を自己啓発して培う)
さて
本題に移りますと
今イランでは大変な事が起きております
それはガソリン価格2〜3倍の値上げに対する抗議デモです
そもそもガソリン価格は1リットルあたり1万リアル(市場レートで10円程度)
この1.5倍の値上げ、更に、1か月に60リットル以上購入する場合には3倍の値上げ
石油・ガス大国ゆえにそもそも激安なのですが
一人当たりGDP5000ドル/年の国としては大事なお金であります
私は今年3月頃にイランの状況を「嵐の前の静けさ」と記しておりまして
夏から秋にかけて大変な事が起きることを予想しておりました
専門家らはイランは経済制裁下1〜1.5年は生き残れるであろうと当時言っていましたが
今秋に国民の生活に本格的に影響してきたということでしょう
イラン人誰もがよく言っていたのは
「国民の自由が奪われている中、政府によって色々な規制があるのは、ある意味名残的なもので何とか我慢できる。しかし、生活に直結するガソリン価格が値上げになった場合は間違いなく国に怒りを爆発させる。その時、本当にやばいことになる。」
海外メディアによれば既に100名以上が殺されているようですが
閉ざされた国ゆえに個人的にはもっと殺されていると思います
現地の他国外交官や日本人駐在員に現地の状況を確認してみたところ
・インターネットが1週間以上遮断されているのでまるで刑務所にいる気分
・ただし国外退避の指示が出ている訳ではない
・自分らが住んでいる高所得エリアではデモが無いので平和
外国人が巻き込まれるような状況には全く至っていないようで安心しました
ちなみにこんな簡単に遮断が出来るイランの驚くべきインターネット事情については
下の別記事をご参照下さい
この状況の中でハメネイ最高指導者やローハニ大統領がどう弁解しているのかを見ますと
ハメネイ師「一部の人々が値上げの決定に不安を抱いているのは疑いない。だが破壊行為や放火は我が国民ではなく、フーリガンの仕業だ。反革命者とイランの敵はいつも破壊や安全保障の侵害をこれまで後押ししてきたし、今も続けている。」
ローハニ大統領「国民には抗議する権利はあるが、それと暴動は話が違う。われわれは暴動を通じて治安が乱れるのを決して容認できない。」
ここから私見でありますが
イラン政府がガソリン価格を元に戻さない限りデモは終わらないと思っております
この不景気は米国が生み出しているのだという反米感情に国民を誘導することも限界でしょう
また、残念な事に米国は香港のデモ支援に注力していることもあり
イランのデモに対する国際的な注目度は低いのが実態であります
だからこそイラン国民が何らか大きなものを世界に発信すべくデモが極端にエスカレートするのではという見立てです
そもそも8000万人の人口を持つ大国イランです
イランから離れると現場感が薄れて正しい見解を示す事が難しくなっていきますが
日本からイラン情勢を細々追いながら分析していきたいと思います
ちなみに先月は金沢に旅をしました
日本は本当に平和で素敵な国です
最後まで読んで下さり有難うございました!