35歳元イラン事務所長のブログ

名前は知っているけど実は良く知らないイラン。貴方のためにYUTAWORLDが体当たりで紹介していきます!!

【イラン】イスラム革命40周年記念について

皆様!

 

YUTAWORLDと申します!

 

貴重なお時間を割いて下さり有難う御座います!

 

1. はじめに

 

このブログは、皆さんが意外とよく知らないイラン・イスラム共和国という馴染みの無い国を体当たりでご紹介していくものです!

 

 また、今まで50カ国ほど旅してきた旅好きですので、僭越ながら世界中の観光スポットや旅で役立ちそうなノウハウなどを写真や動画も駆使しながら紹介させて頂きたいと考えております!

 

更に、一応ビジネスマンではありますので、自己啓発含めた海外ビジネス奮闘記たるものも入れていこうと思っております!

 

 2. 今回のテーマ「イスラム革命40周年記念について」

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いよいよ2019年2月11日でイランはイスラム革命40周年記念を迎えます

 

イランの2018年人口は30-34歳が男女共に最も高い比率とされており

 

革命後に生まれた人口がマジョリティーを占めるようになってきています

 

本ブログでは

 

移動中の飛行機の横に座ったイラン人(43歳)からの生の声をお届けします

 

 このイラン人はイスラム体制を強く否定する富裕層ビジネスマンです

 

ただ、いかなる物事でも両サイドの主張に耳を傾けることが大事でして

 

イラン政府側に立つとなれば

 

元々英国に侵略されて石油利権を85%搾取されたあげく(契約はあるものの)

 

米国・英国は更にクーデターを操って自分らに都合が良い王をトップに君臨させたりなど

 

自己利益を追求する国家らに長い間搾取されていました

 

そこから漸く自らの国を築こうということでイスラム体制を築いたのです

 

40年が経って未だこの地球で米国に中指が立てられる国は、自分が理解している限り北朝鮮とイランだけです

 

更に、北朝鮮とは異なり、国民が餓死せず自国産業も自ずと発展させてきたこの国イランには何か超越したものを感じさせます

 

 ただ忘れてはいけないワードは

 

「果たしてイラン国民は幸せなのか?」なのです

 

3. 「現イスラム体制を否定するイラン人」

 

自分:(イラン人にしては席の肘掛けも占領せず、無駄に大きな声を出したりしないし、とても物静か。更に機内食も笑顔で先に譲ってくる。食べ方も上品。真面に話せそうな人だな。)*決してイラン人に対する偏見とかではなく、個人の豊富な現場経験からに過ぎません

 

自分:あなたイラン人ですよね?わたしはテヘラン在住の日本人ビジネスマンです。これ名刺です。はじめまして。

 

相手:ああ、ありがとうございます。失礼、中国人かと思いました。ご承知の通りイランには中国人が多いので。

 

自分:いえいえ。ただ中国企業も人員削減していると聞きますし、日本企業もかなり減りましたよ。それでも自分はまだ事務所を残して頑張っています。

 

相手:外国企業が未だ拠点を残してくれていてありがたいです。自分は鉱物資源に関わる政府系企業に勤めており、今プロジェクトを実行しているのですが、どうも海外からモノが入らなくなってきており非常に困っています。実際にあらゆるプロジェクトが中断されている状況です。

 

自分:どの国の企業が貴方のプロジェクトに未だ参画してくれていますか?

 

相手:やはり中国ですね。中国は前回の経済制裁(2013年)中に色々モノを輸出してくれました。ただ、今回の経済制裁はイマイチ異なる印象で、中国でさえも今回の経済制裁に戸惑っている様子が伺えます。やはり先が見えないトランプ政策の悪影響でしょうね。

 

自分:私もそうだと思います。中国他日本含めた8カ国らがイラン産原油の輸入を認められています。ただし、そもそも少量ですし今年5月までの猶予ですので、その後も継続されるのか検討もつきません。もしイランが原油を輸出することが出来なくなったら大変なことになりますよね?

 

相手:仰る通りです。なのでイラン政府には早く米国との交渉テーブルに向かってもらいたいです。ただ米国もガソリン価格の高騰に神経質になっているので、価格と睨みながらイラン産原油の輸入継続可否を判断するでしょう。米国は自国の利益しか考えていませんので。

 

自分:来週月曜日、イスラム革命40周年記念を迎えますが、イラン経済が不安定の中、何か反体制デモとか起きますかね?

 

相手:あってもおかしくないと思います。ただ政府による締め付けは相当なものですので、すぐに鎮圧されるでしょう。

 

自分:町の中を歩いていても、イラン経済が不安定と思うほど貧困層を目の当たりにすることがないのですが、本当にイラン国民は飢えているのですか?

 

相手:自分は国内地方出張によく行くのですが、地方の連中は本当に飢えています。物乞いも沢山います。テヘラン市内だけでは実態は見えないでしょう。政府は引き続き自国の為にお金を使うのではなく、イラク・シリア・レバノンなど周辺諸国に投資しています(三日月地帯と呼ばれるもの)。それはイスラエルサウジアラビアの存在があるからです。いざ戦争となった場合、イランが彼らに攻められないよう、簡単に言えば防波堤を築いているのです。

 

自分:確かに反米の流れでイスラム体制を築きましたからね。親米国家が周辺にいるとなれば軍事に注力するのは致し方ないのでしょうね。

 

相手:ただ忘れてはいけないのは「国民が果たして現体制に満足しているのか?」です。国民を満足させることが国の義務であると私は強く思っています。今は昔と異なり、若い世代はインターネットで外の世界が見えます。それを見た若者達が不満を抱くのは当たり前です。

 

自分:なるほどですね。ただイランが米国に侵食されず独自路線を保ち続けているのは凄いと思います。日本も他の国も、国家そのものが従米主義ですので、言いたいことも言えない場面や強制的に変えざるを得ない場面は少なからずあります。もちろん、お陰様で国民の生活は豊かになり続けていますが。

 

相手:凄いと言うのは、それはあなたが自分の国に無いものに関心を抱いているだけに過ぎません。ではお聞きしますが、テヘラン生活に満足していますか?日本と同じように満足な生活を得られていますか?

 

自分:す、すいません。勝手なことをつい言ってしまいました。

 

相手:いえいえ大丈夫です。ただ、豊かな生活をわざわざ多くの時間とお金を費やして他国に行かないと得られない現状には正直もう耐えられません。なぜ自分の国で楽しいと思う人生が過ごせないのでしょうか?おかしいでしょう。

 

自分:仰る通りですね。では、イランでは食べられないタイ料理やお酒、是非とも満喫してください。あとスパも最高ですよ。お試しあれ。

 

相手:是非。ただバンコク市内にイランレストランが幾つかあるので、やはり母国のご飯を堪能しようと思っています。実際に行った友人曰く、テヘランのレストランよりもケバブが美味しかったと聞いているんですよね。もし良かったらあなたも一緒にいかがですか?

 

自分:スケジュールが合わないので遠慮いたします。ごめんなさい。

 

相手:そうですか。では帰国したらテヘランで面談しましょう。外国人に自分の本当の想いを伝えることができて、とても有意義な時間でした。

 

自分:こちらこそ。ではまた近いうちに会いましょう。

 

最後まで読んで下さり有難うございました!