35歳元イラン事務所長のブログ

名前は知っているけど実は良く知らないイラン。貴方のためにYUTAWORLDが体当たりで紹介していきます!!

【イラン】インドネシア独立記念セレモニー

皆様!

 

YUTAWORLDと申します!

 

貴重なお時間を割いて下さり有難う御座います!

 

1. はじめに

 

このブログは、皆さんが意外とよく知らないイラン・イスラム共和国という馴染みの無い国を体当たりでご紹介していくものです!

 

 また、今まで50カ国ほど旅してきた旅好きですので、僭越ながら世界中の観光スポットや旅で役立ちそうなノウハウなどを写真や動画も駆使しながら紹介させて頂きたいと考えております!

 

更に、一応ビジネスマンではありますので、自己啓発含めた海外ビジネス奮闘記たるものも入れていこうと思っております!

 

2. 今回のテーマ「インドネシア独立記念セレモニー」

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先日、在テヘランインドネシア大使館で勤務している外交官の知人より招待を受け

 

74周年インドネシア独立記念セレモニーに参加して参りました

 

インドネシアと言えば

 

人口が2億3,000万人を超える世界第4位の大国

 

世界最大のムスリム人口を有する国家としても知られています

 

私はバリ島に縁があって度々訪問するようになってからは

 

この国に対する経済的ポテンシャリティや大自然の魅力を次第に感じるようになりました

 

赤道にまたがる1万3,466もの大小の島で構成されている国ゆえに

 

素晴らしい島々が沢山ある魅力的な国と言えます

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そんなインドネシアは一体どんな国なのか

 

同国の歴史から紐解いていきたいと思います

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時代は遡り大航海時代の16世紀

 

ヨーロッパ人は大航海をし始め

 

発見した土地で資源の搾取や有色人種を酷使・大虐殺を繰り広げていました

 

第二次世界対戦で大日本帝国アジア諸国を占領したことが未だ批判されていますが

 

そんなの比べられないほどの残酷な侵略が平然と認められていた時代でした

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香辛料貿易を求めてヨーロッパのポルトガル、イギリス、オランダが相次いでインドネシアに来航し

 

やがてオランダ東インド会社による覇権が確立されました

 

ここからオランダを中心とした統治が暫く続きます

 

後にインドネシア独立運動のリーダー且つ初代大統領となるスカルノ

 

学生の頃からオランダによる過酷な植民地政策に対する反発を感じ始め

 

1920年頃、大学卒業とともに本格的にオランダに対する反植民地運動を開始しました

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しかしながらオランダ植民地政府に逮捕されて禁固刑を受けます

 

第二次世界対戦が始まりますと

 

大日本帝国が石油資源を目掛けてオランダ領であったインドネシアに進出してオランダを追い出しました

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当時の日本は建前上、東南アジア全域の独立運動を掲げていましたので

 

牢獄にいたスカルノを直ぐに救出します

 

スカルノ自身もインドネシアの独立のために日本軍に協力した方が現実的だと判断しまして

 

イギリス軍やアメリカ軍、オランダ軍をはじめとする連合国軍と対峙することを決断します

 

日本軍による統治でも、強制労働や慰安婦問題は少なからず発生したと言われていますが

 

スカルノとして、独立させてくれる日本がマシ、というのが本音だったと憶測しております

 

1945年8月15日に日本がオランダを含む連合軍に降伏したことで

 

念願の独立が反故になることを恐れたスカルノ

 

1945年8月17日にジャカルタで独立を取り急ぎ宣言します

 

案の定、オランダがインドネシアを再侵略してきます

 

これに対してインドネシアは、日本軍の兵器庫や、連合国軍に対する降伏を潔しとしない日本軍人の一部が提供したりした武器や弾薬で武装化して戦いました

 

インドネシアの歴史で非常に大事なのは

 

この独立戦争に、軍籍を離脱した一部の日本人3,000人も加わって最前列に立って戦った事です

 

1,000人が命を落としたと言われています

 

自分は昔この歴史を知って涙を流した記憶があります

 

彼らに現地の家族や恋人がいたのか、或いは、祖国に帰っても居場所が無かったのか、本音のところは分かりませんが

 

他国の為に命を捧げる決意を固めるのは余程な信念と覚悟が無ければ決して出来ないはずです

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やがて武力闘争や外交努力が実り

 

1949年12月、インドネシアはオランダから無条件で独立承認を得ることに成功し、国際法上、正式に独立が承認されました

 

しかしながら

 

独立したとは言え、未熟な国創りゆえに内乱が多々発生しまして

 

結局、欧州側との関係を修復し、欧州に寄り添うような路線へと変わざるを得ない道を進んでいきます

 

そんな歴史を持つインドネシアの独立記念セレモニーですので

 

私は非常に感慨深く参加させて頂きました

 

皆とてもフレンドリーで、会場で流れる伝統的な音楽にもすっかり癒されてしまいました

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個人的に印象深かったのは、ASEANの外交官同士が非常に仲良かったという点です

 

注:ASEAN加盟国 (インドネシアシンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ブルネイベトナムミャンマーラオスカンボジア)

 

ASEANの本拠地がジャカルタにあるからなのか

 

まるで同じ国だと言わんばかりの結束力を見せつけられました

 

近い将来、経済・社会・政治・安全保障・文化の側面で

 

いずれEU並みの政策が掲げられると思います

 

我が日本も斯様な連合を組成或いは加盟し、同じアジア人として寄せ合うような関係を築けることを願うばかりです

 

これからの世界を動かすのは、日本・中国・インドを始めとするアジアのはずです

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さて、インドネシアの最近の経済を見てみますと

 

2018年のGDPランキングは16位

 

12位の韓国を直ぐにでも追い越してしまいそうな、人口増と比例した凄まじいスピードの経済成長です

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また、2019年5月に2019~2024年にかけて実施するとされる「シャリア経済マスタープラン」が発表されています

 

これはイスラム法(シャリア)にのっとり

 

飲食品やファッション、観光や医薬品・化粧品や金融サービスなどを発展させることで

 

世界的なシャリア経済国を目指すというマスタープランになります

 

近い内にイスラム教徒がキリスト教徒の人口を超える時代が到来すると言われる中

 

石油や天然ガスだけに依存しない第3次産業・ソフトサービスの発展

 

同国の宗教と経済を融合させる政策に明るい未来があると感じさせます

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以上、長くなりましたが

 

インドネシアに関する概要とセレモニーの紹介でした

 

最後まで読んで下さり有難うございました!