【イラン】経済制裁について
皆様!
YUTAWORLDと申します!
貴重なお時間を割いて下さり有難う御座います!
1. はじめに
このブログは、皆さんが意外とよく知らないイラン・イスラム共和国という馴染みの無い国を体当たりでご紹介していくものです!
また、今まで50カ国ほど旅してきた旅好きですので、僭越ながら世界中の観光スポットや旅で役立ちそうなノウハウなどを写真や動画も駆使しながら紹介させて頂きたいと考えております!
更に、一応ビジネスマンではありますので、自己啓発含めた海外ビジネス奮闘記たるものも入れていこうと思っております!
2. 今回のテーマ「経済制裁について」
日本のお茶の間でも話題となっているイランに対する米国経済制裁
その名の通り米国はイランに経済的利益を制限する処置を今年11月5日より本格的に開始しました
いったいどんな経済制裁なのか?
それを超簡単に説明する為にも今までの経緯から説明しようと思います!
イランは元々ウランの濃縮活動をしていたことで世界から問題児扱いされていました
2006年頃から国連による制裁(核開発計画に関係する個人や企業の資産を凍結など)が開始されました
特に米国は完全なる制裁(イランとの取引全面禁止)を自ずと課し、色々な国も二国制裁を課したりなど世界はイランに圧力を掛けていきます
経済低迷に困惑する国民を宥めようと
お金をばら撒いたり無意味なインフラ投資をしたので
インフレ率も30%以上超えるなど大変な状況に陥りました
彼が二期目も当選した時、イラン国民は「こんな国民を苦しめているのにおかしい!裏で投票が操作されたぞ!」ということでかなり大規模なデモを実施しました
これがアフマディネジャド元イラン大統領です!怖い顔していますね!
アフマディネジャド元イラン大統領がなんとか任期を終えたタイミングで
2013年にローハ二現イラン大統領が就任しました!笑顔が良いですね!
ローハ二現イラン大統領は非常に外交を重視することで有名です
外国から良いものは積極的に得ていこうという考え方の持ち主です
彼は早速それを行動に移し
2015年7月、P5+1(米英仏露中+独)と締結したイラン共同包括行動計画(JCPOA)に伴い、米国・欧州・国連による経済制裁の解除・緩和を実現しました
簡単に説明しますと
イランが核開発能力を下げることを条件に、イランが海外との商売を円滑に出来るようにするというものです
ご想像通り、ここから自分の会社も含めあらゆる大手海外企業がイラン市場に乗り込みます!
世界中のオイルメジャーから航空会社、自動車会社、建設会社、製造会社など
石油と天然ガスが有り余っている潜在能力MAXなこの国を狙いに来ました
1000億円以上の案件が実現したなど日々の新聞は盛り上がる一方でした!
スーパーには今まで無かった外国製品が沢山並ぶ様になりました
しかしですね
この国はまだ生活基盤が整っていないのでお金をそこに使わねばならないし
経済制裁が解除されてから日が浅かったり国際ビジネス環境にまだ長けていないこともあり
特に大型プロジェクトについては海外企業との契約が難航していました
そんな状況の中、米国でトランプ大統領が当選されました
そうすると、選挙中にも公言していたように
「イラン共同包括行動計画(JCPOA)」の離脱+再交渉を宣言しました
トランプ大統領としては、このJCPOAは米国にとって非常に不利な内容ものであり、また、オバマ前大統領はイランに対して大金の裏金を渡したと批判しました
ここが重要なポイントなのですが
米国だけが離脱を宣言し、日本含む他国全てがイラン側を擁護したところです
なぜならイランは計画通りに核開発能力を下げることを真面目に取り組んでいるからです
しかしトランプ大統領は日本や他国の意見を一切聞かずJCPOA離脱をし、11月5日から従来通りの経済制裁を食らわすということになりました
議論もせず一方的に決めたことを実行するのはトランプ大統領らしいです
さて
どんな経済制裁なのか?
簡単に申し上げると、「人道支援(食料、医薬品等)」に紐付くものは引き続き商売して良いものの
イラン産原油輸入の禁止、石油ガス分野、自動車分野(完成車除く)、鉄鋼分野での取引禁止などです
イランは原油輸出収入が非常に重要な国ですので
原油を外国に輸出が出来なくなると国家歳入がガクッと下がり大変なダメージを受けます
さらに
この経済制裁は少しややこしいところがあり
米国企業が商売を出来なくなるだけではなく(一次制裁) 、米国企業でなくとも米国市場にゆかりある企業を制裁の対象としているのです(二次制裁)
米国市場にゆかりない企業なんか今の時代ほとんどいませんので
中国やロシアを除く殆どの国がイラン向け商売が出来なくなることとなります
やはり米国は世界経済をコントロールできる経済大国ですね
しかし!
ここが米国らしいのですが
イラン産原油輸入の禁止を本格的に実施すると世界での石油の量が減りますので
石油価格が高騰してアメリカ人庶民の生活に切っても切れないガソリンの価格が高騰することとなります
そうするとトランプ大統領の支持者としては
「アメリカ経済はちっとも良くなっていないじゃないか!トランプ大統領に期待したのはアメリカ経済の向上だったのに!」
こうなりますよね(笑)
これをトランプ大統領は恐れており、先日イラン産原油輸入を180日間ある一定程度認めることとなります
矛盾だらけの政策なのですが
この矛盾且つ一方的なのが米国の従来のやり方なのです
中途半端に経済制裁を受けるイランはこれからどうなるのでしょうか?
米国の圧力に負けた形でJCPOAの再交渉をするのでしょうか?
以上、
経済制裁について超簡単に説明させていただきました
日本から世界に出ていくと本当に良く分かることは
この世界はとてもとても弱肉強食です!
弱いものはあっという間に食べられてしまいますので
心身共に鍛え上げなければ!イランのウユニ塩湖を背景に!(特に意味ありません)
最後まで読んで下さり有難う御座いました!